少し前ですが、「カネはアンティーク・コインにぶちこめ!」加治 将一 (著)という本が流行った時期があり、私自身もこの本を購入して実際にアンティークコインを購入しました。
この本を購入したのが2012年ごろなので、私のアンティークコイン投資歴は約5年ほどになります。
実際に投資をしてみた私が、アンティークコイン投資の魅力とデメリットを公開します。
アンティークコインとは

世の中には金貨や銀貨など様々なコインが存在しています。その中でアンティークコインと呼ばれるコインは、第二次世界大戦までに鋳造されコインのことを指すのが一般的です。
アンティークコインの価値を決めるのは、コインの材料が金なのかそれとも銀なのか、または記載されている額面なのかはほとんどの場合関係ありません。
重要になるのは、希少性です。
アンティークコイン投資の魅力
アンティークコインには歴史的な魅力や文化的な魅力があります。
何百年も昔に作られたものを手に入れることは普段の生活の中では難しいですが、アンティークコインであれば比較的簡単に手に入れることができるのです。
資産運用としての投資対象としては時代の波に影響をされにくく右肩上がりに価格が上昇を続けているということ。
これは数百年前に発行されたコインは、これから新しく発行されることは無い、つまり世の中に枚数以上に増えることはなくむしろ年々数が少なくなり希少性が高まるからです。
またコアなコレクターが世界中にいるため、値段が少しでも安くなると回の需要が増えるからです。
アンティークコイン投資のデメリット
流動性が低く売却が非常に難しい
実際にアンティークコインに投資をしてみて分かったことは、買いやすいが売りにくいということです。
コイン事態を購入したいときは、コイン専門店やヤフオクのネットオークションで購入することができるので、比較的簡単に手に入れることができます。
しかし、逆にコインを手放したいとき売却をしたいときはかなりの苦労をします。
コイン専門店で買い取りを依頼をすれば売却も可能ですが値段を安くなるし、それ以上にまともに買取査定をしてくれるアンティークコイン専門店は数が少なく、地方に住んでいる人間には利用することが難しいです。
他の売却手段としては、ネットオークションを利用するという方法もありますが、二束三文でしか売却することができませんし、高額なコインを売却するのは非常に難しいです。
このように、売却の際の流動性の低さは非常にやっかいな問題だと感じました。
次に、何倍にも価格が跳ね上がる可能性のあるアンティークコインは、希少性が高いコインですでにかなり値段が高く、一般的な人が気軽に手を出すことはできません。
アンティークコインの中には何億という値段がついているものから、数万円で買うことのできるコインも存在しています。
しかし、本などでうたわれている数年で価格が何倍にもなったなどというコインは、少なくとも数百万円の値段がついているものになります。
値段の高いコインはそれだけコインの現存枚数が少なく希少性が非常に高いものになります。
まとめ
アンティークコインは誰でも簡単に始められるという点と長期的な視点にたてば値上がりも期待できるという点はメリットです。
しかし大きく儲けるチャンスがあるのは、希少性が高く価格がすでに高額になっているコインに限定されており、現時点でかなりの投資資金を持っているものでなければ儲けるのは難しいです。
また上場株式などに比べて流動性が極めて低いため急きょ現金が必要になった場合などに対処が難しい面もデメリットとなります。
結論をいうと、アンティークコイン投資は金持ちが資金を守るために行う資金防衛策の一つとしての側面が強そうです。